<大相撲七月場所>◇五日目◇18日◇愛知・ドルフィンズアリーナ
普段は温厚な力士が、激しい取組の直後に珍しく激高。土俵を割った相手を“鬼の形相”で睨みつける意外な一幕があり実況席も仰天。ファンから「ケンカ始まるやつ」「めっちゃメンチきってる」など驚きと戸惑いの声が上がった一方「気持ちがあるから素晴らしい」とする意見も聞かれた。
前頭六枚目・王鵬(大嶽)が前頭八枚目・金峰山(木瀬)を押し出しで下した一番でのこと。立ち合い張り差しで出た金峰山に対し、のど輪で出ていった王鵬。金峰山が残して回り込むも、王鵬は突き続ける厳しい攻めを展開。最後は金峰山が前まわしに手をかけたものの、王鵬がのど輪で出続けて押し出した。勝った王鵬は3勝目。敗れた金峰山は初日から5連敗の苦しい黒星を喫した。
取組直後、気迫あふれる王鵬の表情に、ABEMAで実況を務めた舩山陽司アナウンサーが「相手を睨むような仕草もありましたね」と言及すると、同じく解説を務めた元小結・臥牙丸は思わず「スゴイですね…」と呆気に取られた様子に。続けて「気持ちがあるから素晴らしい」とコメントし、VTRを振り返りつつ「多分イラッときたのは張り差しじゃないかなと思いますね」と事の発端となった理由を推測した。
普段は優しい表情で知られる王鵬が“鬼の形相”を見せた珍しい場面に、視聴者も「珍しくキレた」「激おこ」「やさしい王鵬が…」「ケンカ始まるやつ」「めっちゃメンチきってる」と騒然となっていた。熱戦が続く大相撲七月場所の六日目で王鵬は前頭八枚目・竜電と、初日を出したい金峰山は4勝1敗と好調を維持する前頭五枚目・湘南乃海と対戦する。(ABEMA/大相撲チャンネル)
相撲の立ち合い(たちあい)は、その勝敗を決する重要な要素の一つです。
- 準備姿勢(しぐさ):
- 相撲が始まる前、力士は土俵(どひょう、相撲の場)の四隅にそれぞれ入り、決まった手順で儀礼的な準備姿勢をとります。これを「四股(よんこ)」といいます。
- 四つ相撲(よつずもう):
- 対戦相手が揃った後、土俵中央で四つに並んで、対戦相手と対峙します。四つ相撲のポジションは、右足を前に出して四つん這いになり、相手の動きを探りながら攻防の準備をします。
- 激突(おつき):
- 対戦が始まると、呼出しの合図で力士は激しくぶつかり合います。この激突を「おつき」と呼びます。お互いが相手の力を受け止め、土俵の内外に押し出そうとします。
- 立ち合いの種類:
- 突き合い(つきあい): 直接相手の体に向かって手を出し、相手を押し出す技術。
- 押し合い(おしあい): 相手の体を押して土俵の外に追いやる技術。
- 叩き(たたき): 手で相手の体をたたきつけて攻撃する。
- 掬い(すくい): 相手の足を持ち上げて、バランスを崩してから押し出す。
- 勝敗の決定:
- 土俵の外に出されたり、体の一部(膝、手など)が土俵に触れたりすると、負けが決まります。また、相手を押し出すことに成功した場合は勝ちとなります。
- 勝敗判定:
- 審判(行司)が勝負を見極め、白星(勝ち)または黒星(負け)を宣告します。時には引き分けや再試合もあります。
相撲の立ち合いは、一瞬の間合いと力の勝負が重要であり、技術と戦略が試される場面です。力士たちは力強く、かつ優雅な動きで、見事な立ち合いを繰り広げます。