カジキ釣り(マリリンゲームフィッシング)は、スポーツフィッシングの中でも特にスリル満点で人気の高い釣りの一つです。
カジキとは
カジキは非常に速く泳ぎ、大きな力を持つ高速魚です。体長は一般的に2メートル以上に達し、最大で5メートルにもなることがあります。主に青色や紫色をした体色をしており、鼻にあたるロストルム(くちばし)が非常に長いのが特徴です。
カジキ釣りの方法
- タックルと装備: カジキ釣りでは、通常は強力なリールとロッド、特に設計された針(フック)を使用します。また、特殊なルアーやエサも使われます。
- 船舶とチャーター: 一般的には大型のチャーターボートが使用され、専門の船長やクルーが操縦と指導を行います。
- 釣りのスタイル:
- トローリング: ボートをスローに移動させながら、後ろにルアー(人工餌)を引きずり、カジキが追いかけてくるのを待ちます。
- フライリグ: 船の後ろに餌を投げ込み、魚が捕食しようとする瞬間を狙ってフックをかける方法もあります。
- 戦略とテクニック:
- カジキは素早く泳ぎ回るため、引きの強さに備えたタックルとテクニックが求められます。
- 釣り場の深さや潮流、水温など、環境要因を考慮して釣り場を選びます。
カジキ釣りの場所
カジキは世界中の温帯および熱帯の海で見られますが、特に有名な釣り場としては次のような場所があります:
- ハワイ諸島
- メキシコのビリャコス州
- フロリダキーズ
- 南アフリカのダーバン周辺
- オーストラリアのケアンズ
カジキ釣りの楽しみ方
カジキは非常に強力でスリル満点の釣りとして知られています。大物に挑む興奮、美しい海を舞台にする冒険、そして成功した時の達成感が魅力です。また、チームでの作戦立てや共同作業が必要なため、チームワークも重要な要素となります。
カジキ釣りは技術と体力が必要なため、初心者でもガイドと共に行うことが推奨されます。釣りの経験を通じて、自然との一体感や大海の神秘を感じることができるでしょう。
米アラバマ州フェアホープで釣り事業を展開する会社「Fairhope Fishing Company」は今月15日、顧客をボート“ジュビリー号(Jubilee)”に乗せ、合計7人でメキシコ湾での海釣りに出かけた。
しばらく釣り糸を垂らしていると、釣り竿の1つにクロカジキがかかった。当時の様子は「Fairhope Fishing Company」がTikTokに投稿しており、動画では海面から活きの良いカジキが飛び跳ねている。
白いキャップを被り、Tシャツ姿の男性がカジキをボートに引き上げるため、釣り糸を力いっぱい引っ張る様子が映っている。全力で抵抗するカジキをボートのそばまで手繰り寄せ、引き上げられるまであと少しのところでアクシデントが起きた。カジキはボートの縁を滑り、すぐ隣で見守っていた別の男性にぶつかってしまったのだ。
カジキは上顎が長く伸びた“吻(ふん)”を持っているのが特徴で、鋭くて長い吻は獲物を捕らえるための武器として役立つ。そんな危険なものを持つカジキは、頭の方から男性にぶつかり、男性の顎の真下にはカジキの吻が迫っていた。
あと数センチでもズレていたら、男性はカジキの吻に突き刺されていたかもしれない。なお、インドのニュースメディア『Times of India』では2022年、インド沖で漁師がシロカジキに胸を貫かれて死亡したことを報じており、カジキ釣りは危険と隣り合わせであることがうかがえる。
幸いにも、今回の男性はカジキの吻に突き刺されることはなかったものの、カジキの体当たりを受けて倒れ込んでしまった。その後、カジキが再び海に飛び込んだところで動画は終わっている。
投稿には「幸いにも全員無事でした」と綴られており、カジキに体当たりされた男性にケガはなかったようだ。
この動画は6200万回を超える再生回数を記録しており、コメント欄には「私だったら絶対死んでるかも」「これが自然の脅威だよ」「カジキも必死だから」「ほんの少しずれていたら刺されていたね」といった声が届き、多くの人が恐怖を感じたようだ。
ちなみに2020年1月にはインドネシアで、長く尖った顎を持つ魚“ダツ”が水面から飛び出し、釣りをしていた16歳少年の首に突き刺さるという事故が起きていた。
画像は『fairhope_fishing_company TikTok「Close call on the Jubilee today.」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)