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「なぜITで仕事の効率化しても忙しさが減らないのか?その理由とは」

IT業界では、仕事量が増える要因としていくつかの点が挙げられると思います。

  1. 技術の進化と変化: ITは日々進化しており、新しい技術やツールが次々と出てきます。これについていくためには、常に学習と実践が必要です。新しい技術やツールの習得や導入、それに伴う既存システムのアップデートやメンテナンスが増えることがあります。
  2. プロジェクトの多様化と規模の拡大: ITプロジェクトはさまざまな規模や種類があります。大規模なシステムの開発や運用、または小規模な新機能の追加や改善案件など、多岐にわたるプロジェクトを同時に進めることがあります。それぞれのプロジェクトにはそれぞれの作業量が必要とされるため、全体的に仕事量が増えることがあります。
  3. トラブルシューティングとサポート: ITではシステムの障害やトラブルシューティングが発生することがあります。これに対応するための対応や修正、改善作業が発生し、急な対応が求められることもあります。
  4. プロセスの改善と自動化: 効率化のためにプロセスの改善や自動化が進められることがあります。新しいツールやシステムの導入、または既存のプロセスの見直しに伴い、一時的に作業量が増えることがあります。

これらの要因により、ITに転職してから仕事量が増えたと感じることがあるかもしれません。しかし、それと同時に成長の機会や新しい技術の習得、挑戦的なプロジェクトへの参加というポジティブな側面もあります。自身のスキルと経験を積み重ねて、効果的に業務に対応できるようになると、仕事の充実感も増していくでしょう。

 ITmedia NEWS Weekly AccessTop10(7月13~19日)

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 ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は7月13~19日までの7日間について集計し、まとめた。

先週のアクセストップは、世界850万台のWindows端末をブルースクリーン化したおそろしい障害だった。修正するためには、対象PCのリカバリー作業を手作業で行うしかなく、“情シス的にだいぶ恐怖”な状況に陥った。

原因は、米CrowdStrikeが提供している、エンドポイント検知・対応型セキュリティツール(EDR)「CrowdStrike Falcon」の更新データにロジックエラーが含まれていたこと。EDRを導入するほどセキュリティ意識の高い企業が被害にあった今回の問題。ITツールやデータを“守る”難しさを感じさせる事件だった。

●IT化すれど、我が仕事楽にならず

ここ最近、IT関連の大きなインシデントが続いている。KADOKAWAグループランサムウェア被害、多くの自治体から通知書などの印刷業務を受託していたイセトー(京都市)のランサムウェア被害、東京ガス子会社への不正アクセスによる大規模な流出の可能性――。

 IT化やDX化により、1つのシステムやツールで大量の情報をさばけるよう「効率化」したことで、そのツールが攻撃を受けると全ての情報が被害にあってしまう。効率の良さと被害の大きさは裏表だ。

かといってデータを切り離して管理すると効率が下がるし、セキュリティツールを入れると今度はそのツールの障害でシステムがダウンする可能性もある。効率か安全か。安全に倒しすぎると仕事が進まなくなり、アナログ時代に逆戻りしてしまう。

ここ10年ほどで急速にIT化・DX化が進み、1人の人や企業がさばける仕事の総量は激増した。だがその分、過程や結果の責任を取らなくてはならない仕事の量も激増した。働く一人一人に余裕ができたかというと、どうも、逆のような気がする。

●AIで仕事「効率化」してみているけれど

筆者は最近AIを使って仕事を「効率化」しようと試みている。

調べ物やテープ起こしなどは、以前より短時間でできるようになり、効率化した気がする。とはいえ、AIをみんなが使うようになれば、AIを使った仕事のスピードが当たり前になる。その速度でこなせる仕事量を前提に世の中は回り始め、1人がかかえる仕事の量は増えていくだろう。

 ITを使うことで仕事を効率化し、別の何か……より生産的な活動なり余暇なりを楽しもう、というのが、IT化の理想・建前だったような気がするけれど、効率化によって生産量を増やしても、労働者の仕事の密度がより高まっていくだけで、余裕が増えたりすることはない。

……という考え方はあまりにネガティブすぎるだろうか。

「CrowdStrike Falcon」(公式Webサイトから引用)

(出典 news.nicovideo.jp)

「効率化によって、一度にこなすべき仕事の量が増えてしまったり、より高度なタスクに時間を割かなければならなくなったりすることも考えられます。忙しさを減らすためには、さらなる改善や調整が必要かもしれませんね。」
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