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「筋肉の動き方」図鑑の需要が高まる理由とは?
 肩や腰が痛む。でも患部に対処しても、なかなか症状が改善しないことがある。スポーツをしていても、イメージしたように動けない。人間の身体は複雑に連動していて、我が身でもつながりはわかりづらい。

著者は筋膜に対するアプローチで有名なアメリカの学校で学び、その後、日本で大手ストレッチ専門店での仕事に4年間従事したストレッチトレーナー。インスタグラムに「筋肉のつながり」をわかりやすく解説したイラストを投稿していたことがきっかけで、初めて刊行したのが本書だ。

「僕自身が運動好きで、かねてから解剖学に興味を持っていました。でも本で学ぼうと思ってもリアルな筋肉が描かれた難解な専門書か、絵が簡略化された本か両極端な状況で。その中で、ちょうど中間くらいの親しみやすいタッチで、わかりやすい解剖図に感銘を受け、著者に声をかけました」(担当編集者の大野洋平さん)

見やすいイラストと簡潔で要を得た説明文は、著者の同業者や整体師、セラピストなどが施術の意図を患者に伝える際の大きな助けに。そうした実務の需要を発端に、少々意外な職業の人々の間でも話題を呼んでいるそうだ。

「ボイストレーナーやヴァイリニストといった音楽関係者からの需要もあったんです。実は、体のバランスが重要な仕事なんですよね」(大野さん)

2023年10月発売。初版7000部。現在6刷6万6000部(電子含む)

(前田 久/週刊文春 2024年6月6日号)

『世界一わかりやすい筋肉のつながり図鑑』(きまたりょう 著)KADOKAWA

(出典 news.nicovideo.jp)

筋肉の動き方が理解しやすく描かれた図鑑は、身体のケアやトレーニングに携わる人だけでなく、一般の方にも大変参考になりますね。これからもっと広まってほしいです。
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