日本図書館協会の統計によると、公共図書館や学校図書館で働く職員のうち7割以上が非正規雇用となっている。こうした非正規雇用職員の多くが女性で、低賃金で有期雇用という劣悪な待遇を余儀なくされている。
集会では、各団体が非正規雇用の職員の現状を報告するとともに、安心して働き続けられるよう待遇改善を求めるアピールを採択した。(弁護士ドットコムニュース・猪谷千香)
●「若い人が働き続けられる仕事になっていない」
この日開催されたのは、「これでいいのか 図書館 担い手にまっとうな待遇を求める院内集会」。各団体が実施した調査などを報告、公共図書館や学校図書館の職員を取り巻く厳しい現状が浮き彫りになった。
日図協では、学校図書館職員を対象に、2023年11月から2024年1月までウェブで調査したところ、893人から回答を得た。回答者のうち、女性が9割以上を占めており、年齢も40代と50代が多かった。
8割以上の人が司書資格を持ち、教員免許を持つ人も3割いた。しかし、正規雇用は2割を切っており、回答者の6割が、配偶者など自分以外の収入源が主な世帯の収入源であると回答している。
また、この調査では、回答者から「とにかく給料が低い。生活できない。能力がある司書がいても、図書室を作る予算もなく、勤務時間も給料もパートアルバイトの扱いで」「図書館担当の先生から、司書なんかTSUTAYAの書店員だと皆思っていると言われたことがある」「交通費を支給してくれない。くらしてゆけないぐらいの低賃金も本当につらい」といった悲痛な声が寄せられた。
報告した日図協理事の高橋恵美子さんは、「若くてやる気のある人が、働き続けられる仕事になっていない。学校図書館の司書は誰でもできる仕事だと思われがち。学校内でも理解が得られない」と問題を指摘した。
●「働く人だけでなく、その地域の住民にもしわよせ」
また、集会では当事者も自身の苦しい状況をうったえた。公共図書館で20年近く、1年契約の待遇で働いてきたという氷河期世代の女性は、最近、雇い止めにあったという。
「雇い止めの告知は突然です。私の告知は1か月前でした。年度末に告知されても、多くの図書館では募集が終わっています。このような状態で年収150万円以下の労働者に勤務評価を求めるのは、パワーハラスメントと言われても仕方ないのではないでしょうか」
「なぜ今働いている人を大事にして待遇を改善せず、雇い止めにしてサービスのレベルを下げてしまうのか。理解に苦しみます。そのしわ寄せは働いている人だけでなく、その地域の住民に及んでいます」
●待遇改善求めるアピールを採択
集会の最後には「公共図書館・学校図書館に働く非正規雇用職員の待遇改善を求めるアピール」が採択された。アピールでは、書店が減少している中、本と出会え、確実な情報にアクセスできる図書館の役割はますます重要になるとした。
一方で、職員の7割以上が非正規雇用であり、「有期雇用への不安、独立して生計を立てることのできない低賃金、正規雇用職員と大きな格差がある諸手当・休暇・昇給制度等の多くの問題」を抱えており、「やりがい搾取」と指摘している。
その上で、集会を開催した団体や識者は次のように決意を表明した。
「図書館で働く職員は、本来任期の定めのない正規職員であることが望まれます。将来的に、非正規雇用職員を正規職員に置き換えていくしくみの構築をめざして、私たちは活動を続けていきます」
<このニュースへのネットの反応>
図書館の職員にそれ以上の給与を出すのは無理だろ。。。。どうしてもというなら、図書館を有料化すればいいんじゃないの?そうやって持続可能な仕組みにする努力もせずに待遇だけ改善しろとか言ってもダメでしょ。
資格を持って成れない人が大勢いる買い手市場で嫌ならあなたの代わりはいくらでも居るんですよって状態だと聞いた事がある。そこに税金をかけて欲しいという市民が増えるかだが今のままだと難しいだろうね。
だからか。各地の図書館に在日が容易に入り込んで、貴重な資料をトン単位で勝手に破棄されたり、大量の書籍を売り払われたりしてるの。図書館職員としての給料の他にカルトから「おこずかい」貰えるから低賃金でも平気だもんな。
国家資格なんだから国が手当てすればいい。地方に任せてたらものの価値のわからん維新みたいなのに削られる一方よ。
老後の生きがいのためにボランティアで返却された図書の棚入れしているジジババが居る所もあって、これらも労働力が買い叩かれる原因のひとつ
司書さんいいな、なりたかったな。文化を大事にしないといい国になれないと思う。
もっと専門化して物理書籍に関する有意な職業に変えるしかない。一般人向けの図書館はデジタルでいいんだから
ひどい事を言うようだが、要らないものは要らない。本の整理などにかかずらう必要が無いのは喜ぶべきでは無いのか。もう目録は電子化されているわけで、デジタルトランスフォーメーションだか何だかの時代だ。残るのは僅かな力仕事だけだ。
そんなに給料安い仕事になんで就いてるんですか?
↑それ国に賃金上げろって言ってるやつらすべてに言えるから
そりゃ、貧困アニメーターがアニメって素晴らしい、って思いながら働くのと同様に図書館員は書籍って読書って素晴らしいって思いながら働いてるからでしょ
一時なりたかった職業の一つ。そんな現状なのか、酷いね。
しかし本当にイラつくのはこういう報道だなぁ。人手不足の所は山ほどあるのに、人余りでも職を辞さない。需要が無くても給料を上げろ。・・・それが教養ある者の姿だろうか?本読みには人間の屑しか居ないと言われても仕方無いのではないか。
利益を生み出せなければゴミ。それが資本主義だよ。
司書って読書好きな人間にとっては憧れの職業で、なんなら俺も求人とか調べたことあるくらいだもんなあ。それだけなりたがるやつが多ければ自然と相場は下がるよ
不採算の公共図書館は郷土資料と専門書だけに注力して一般図書や雑誌新聞類は締め出すしかない。無料目当ての*みたいなのはいらないし、学生は学校の図書館を使えばいい。さすれば職員も減らせて予算も確保出来るだろう。
市民サービスへ不具合ないから今の采配で正常に機能しているという判断なのだろう。
給料安いはよく聞くけど、辞めたいとか人手不足とかって話はほぼ聞かないんだよなぁ。
とりあえず大阪の司書さんは、アカの本を勧め過ぎなので、待遇改善には反対です。
需要がないとか利益が出ないとか電子化されてるから要らないとか言ってる人がどんな仕事してるのか知りたいわ。